三年 図工 鑑賞 絵の中に入り込もう②
- 絵の中に入ろう②
「絵の中に自分を入れる。」と板書。
あなたはどんな入り方ができるかな?絵に参加していこう。
絵の掲示とともに例示して、進めていく。前回、絵の中の人、物に、なっているので要領は得ている感じ。自分を入れるため少し違う点を例示とともに説明。
十分ほど書く時間、その後見合う時間をとるよと予告。
子どもから質問があった。
僕を何人も入れてもいいのかな?いいですよ。
赤色使ってもいいですか。その方が見えやすいためにどうぞ。
活動を始める。
活動の横でどんなストーリーがあるのかを尋ね回る。
この人は何してるの?
どうしてここにいるの?など
全体の絵の見取りがそれにより伝わってくる。
班で見合うより多くの人の作品を見たいだろうと急遽、お店やさんスタイルに変更。ペアの片方がお客になり歩き回って作品鑑賞。ペアのもう一方がお店になり自分の作品を説明する。それを五分ずつ取り鑑賞の時間とする。仲のいい子のところへ行くのがまず多かった。次第にいろいろな子のお店に見に行っていたことが良かった。
自分の作品を隠して開きにくい子も。おそらく照れている。また、二人でかたまりを作り他の人を入れないところがある子が、小さな世界に留まることに危うさを思う。
その後オススメのものを聞こうとしたが、自分のものを発表したいと呟くのでその方向に進める。
Aさん。みんなが戦いに行くなか寝ているねん。とギャップをねらう参加の仕方。
Bさん。落ち穂拾いのひとの背に乗ってムチで叩き命令するという参加の仕方。一つの麦も無駄にしたくないという点で絵の意図とは繋がっているのか?とはいえ、酷い。
Cさん。船の後ろに乗って一緒に漕いでいるところ。
Dさん。船の後ろに乗って二人に話しかけているところ。
Eさん。波の頂点で溺れていてたくさんの船に救出されているところ。
Fさん。船のオールに捕まってサメから逃げるために助けてもらっているところ。
などの発表があった。
他にも活動中には、
詰んだ穂の中で寝ているところ。
穂の側からひょっこりしているところ。
橋から飛び込みダイブしているところ。
叫びの側で叫んでいるひと。脅かしているひと。
ただ絶景と見ているひと。
波の中で泳いだり、サーフィンしたり。
それぞれの絵にそれぞれの参加が見られた。
- 反省
細かく場面を見てそれに沿った参加をしようとすることができていた。場面の空気を読めていたということで鑑賞の評価ができるのかな。
悩むところが本来の絵の意味とか背景をどれほど伝えた方がいいのか、ということ。穂の山を家と捉えたのは、読み違い。それも良しとして進めたがこの絵の意図はなどと語った方が、または気づかせる誘導があったほうがいいのか。美術的知識が薄いのにそれを行なって間違っていることも嫌だし悩ましい。
よかったものをとの発表を自分の作品の発表に変えたことでいいやすくなったと思う。言いやすさという面で良かっただろう。しかし他の子のよかったことをと伝える力もついて欲しいという願いがある。今後また、させてみたい。